京大東南研(CSEAS)の月刊ニューズレター「かもがわ便り」10月号の挿入画を担当しました!

2024年10月のニューズレター記事は貴志俊彦氏(アジア史)による「冒険と移民を追いかけて」。紹介されたのはエイイチロウ・アズマさんが書いた『帝国のフロンティアをもとめて―日本人の環太平洋移動と入植者植民地主義』(東栄一郎著、飯島真理子ほか訳、名古屋大学出版会、2022年。原著:Eiichiro Azuma, In Search of Our Frontier: Japanese America and Settler Colonialism in the Construction of Japan’s Borderless Empire, University of California Press, 2019)。


本著は、日本帝国内外で植民地入植と農業開拓を推進してきた人々が、新天地を求めてどのような動機でグローバルに移動をし活動を行なってきたかを、年代ごと・地域ごとに精緻に描出しています。

「いつか自分も世界へ」。

冒険にあこがれる少年時代を過ごしたエッセイ著者は、移民と冒険に共通点を見出します。

皆さんの子ども時代のあこがれはなんだったでしょうか。

冒険と移民を追いかけて – CSEAS Newsletter

貴志 俊彦(アジア史) 小学生のときはテレビっ子だった。とくに「兼高かおる世界の旅」は、毎週家族そろっての恒例行事だった。読書は、それほど好きであったわけではな…

◆挿入画解説◆

テレビっ子だったという幼少期のエッセイ著者と冒険に心惹かれるわくわくする気持ち、そして本著の内容である新天地への移住・開拓に挑んだ入植者達の物語を、エッセイ著者の幼少期に回帰させる形で表現しました。