京大東南研(CSEAS)の月刊ニューズレター「かもがわ便り」6月号の挿入画を担当しました!

6月のニューズレター記事は呉 昀熹 (Wu Yunxi)さん(農村発展研究)による「マツタケをめぐる学際的な出会い」。紹介されたのは、マツタケの国際的な流通を題材にした人類学者アナ・チンによる『マツタケ─不確定な時代を生きる術』(赤嶺淳訳、みすず書房、2019年)。

生きた樹木と共生する菌根菌のマツタケ。その価値故に繰り広げられるグローバルな取引の裏側に見えるものとは...。キノコが黒幕の物語、なかなか興味深かったです。呉 昀熹さんの記事は下記からご覧いただけます。

マツタケをめぐる学際的な出会い – CSEAS Newsletter

呉 昀熹 (農村発展研究) <br> 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)での学生生活を終えて、東南アジア地域研究研究所(CSEAS)で研究者として…

◆挿入画解説◆

マツタケという日本で重用される高級品が、米国で採集されてから消費者の元に届くまでの一連の流れを表現しました。マツタケという香り高い小さなキノコが、その香りゆえに価値を生むという一点においてグローバルに人間社会に食い込み、かつ新たな人間社会を生成する土台となっている現状の図式化を、移民・採集者・バイヤー・サプライヤー・消費者といったアクターを画面いっぱいに配置することで試みています。